日用の美
 『わずかな接触で戦くほどの繊細さにも、心を誘う美しさがある。しかし、強き打撃に、なおも動ぜぬ姿には、それにも増して驚くべき美しさが見える。しかもその美しさは日毎に加わるではないか。用いずば器は美しくならない。器は用いられて美しく、美しくなるが故に人はさらにそれを用いる』

と、柳宗悦はその著書の中で述べています。「人と器との主従の契り」と呼んだものです。
 先日、このブログでも何度か紹介している、あけび蔓細工の作り手の中川原信一さんのところへ行きました。三平では脱衣籠やビン籠、手提げ籠など、沢山の品物を使っています。中には十年以上使っているものも多いのですが、まず、壊れることはありません。まさに、「驚くべき美しさ」です。
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 本日19時30分より、NHKBSプレミアムの「美の壺」という番組で中川原さんが紹介されるようです。夕食中、次回予告をなんとなく観ていると、制作中の籠の場面が。手さばきの早さで中川原さんだとすぐにわかりました。金曜日と日曜日にも放送されるようです。興味のある方は是非。

引用 柳宗悦「民藝四十年」より「雑器の美」 岩波文庫
by yadoya-sanpei | 2011-11-24 16:24 | Comments(0)
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